日本獣医皮膚科学会および認定医講習会
2018/03/15
3月10、11日は臨時休診させて頂き、大変ご迷惑をお掛けしました。その2日間は日本獣医皮膚科学会と認定医講習会に参加するために埼玉県さいたま市に行って来ました。
今回のメインテーマは「ニキビダニ症」で海外の講師先生が講演され、また別会場では「皮膚リンパ腫」をテーマに医師と獣医師がそれぞれ講演され、同じ病名でも経過が全く異なることは驚きでした。
メインテーマ以外に朝からは円卓会議と言って、まさに10数名の獣医師がテーブルを囲み1つのテーマを議論するという面白い企画で、「外用療法(塗り薬)の正しい選択」というテーマに参加し目からウロコの話がたくさん聴くことができました。外用療法(塗り薬)は人と違い、動物は塗っても気にして舐めてしまうので逆に悪化したり、口に入ることでの悪影響も考慮し、これまであまり処方していませんでした。しかし、今回の話では外用療法にもいろんな方法や効果があることを知り、これからは治療オプションの1つに加えて行こうと思いました。
今年の冬は異常に寒かったですよね?訪れたさいたま市は暖かくコートが無くてもいいぐらいでした。亀岡市もここ数日は急に気温が上がり春の訪れを感じる良い季節になりつつあります。暖かく良い季節に向かう時ですが、実は動物たちの皮膚病はこれから増えて行きます。他の病気にも言えることですが、皮膚病は早めの治療が何よりも肝心です。「うちの子は元々皮膚が弱い」とか、「いつもより体を掻いたり振るったりする」とか、「体がいつもより赤いとか臭う」ようであれば、早めに動物病院を受診するか相談するようにして下さい。